診療受付時間変更&不妊・去勢手術について
新年あけて早々に、また緊急事態宣言になってしまいました。
前回よりも感染者が増えている状況にもかかわらず、
前回のような危機感がないのが心配ですが、
兎にも角にも感染が治まらなければ、経済活動は正常化しないので
ここは我慢しつつ、出来ることを模索するという感じでしょうか。
コロナ感染が広がってからの1年の間、何を学んで、それをどう生かせるか
なのかなーと思いますが、動物病院は何が出来るでしょうか。
当院では夜8時以降の不要不急の外出を控えるということで、
診療受付を当面の間、18時半までとさせていただく事にしました。
ご迷惑をおかけしますが、ご協力よろしくお願いします。
また、引き続き、3⃣密にを避けるため、出来るだけお一人でご来院ください。
(診察室に入る方もお一人で!)
待合が混雑してしまいますので、付き添いの方はお車か、
当院裏(ガレージ)の第二待合室でお待ちください。
※※※
コロナ需要なのか、最近では犬猫を新たに飼う方も増えているようです。
そこで今回は不妊・去勢手術の啓発をしたいと思います。
大事な話ですが、すごく楽しい話でもないので、ご了承くださいませ。
まずちょっと心配なのが、動物を飼う事はいい事ですが、飼う人が皆、生き物を飼う「覚悟」をもって飼い始めているのかな?
はじめて動物を飼う人は特に、大きな夢や憧れを抱いてるのではないかと思うのですが、長年飼っている人はお判りでしょうが、子犬子猫はだいたい3歳くらいまでは人間でいう2~3歳児がいるのと同じ。言う事は聞かない、イタズラばかりする感じです。人間の思い通りに行かない事も多いですので、軽い気持ちで飼い始めた人は特に「こんなはずじゃなかった」といって手放すことになるケースも・・・。
そんな時に不妊・去勢手術がされていればいいのですが、特に猫などは
手術をしないまま外に放されて、ノラ猫を増やす結果になる事も多いです。
猫は交尾排卵と言って交尾をする事で排卵が促されるため、妊娠の確率が高い生き物です。
特にこれからは猫の恋の季節になりますので、要注意です。
昨年生まれた子猫も、まだまだ小さいから~なんていう認識は危険です。
昨年はオマセな子猫が多かったのか、なんと生後3ヶ月で発情が来た猫が多かったです。
(乳飲み子の時から育てていたので、年齢詐称はありません。)
犬も猫も不妊・去勢手術をすれば、性ホルモンに関連する病気のリスクは減ります。
もちろん太りやすくなる事や、麻酔のリスクは避けられませんが、
手術をする事で防げる病気がある事は、覚えておいてほしいと思います。
子宮蓄膿症や乳腺腫瘍、会陰ヘルニア、前立せん肥大、肛門周囲腺腫など
性ホルモンが関わる病気は早期に不妊・去勢手術することである程度予防できる病気なのです。
そして特に猫。
全国で殺処分の対象になるのは生まれたばかりの子猫が多いです。
これは不妊・去勢手術をしていれば、処分の対象にならないはずの命です。
外の猫の世話をする時は、必ず不妊・去勢手術とセットでお願いしたいです。
オスは産まないからいい、ではなく、尿マーキングやケンカの鳴き声の苦情は
オスが原因ですし、ノラ猫のお父さんにならないように、オスの手術も検討してください。
毎年たくさんの猫が生まれ、その一部が心優しい人に保護されますが
保護された猫の全てが良い飼主さんに巡り合えるわけではありません。
保護されても病気で亡くなる子もいれば、先天的な病気や、ケガの後遺症
人なれしない性格などで、簡単に譲渡できない猫も残念ながらいます。
当院でもボランティアさんと協力して、できるだけ譲渡会などで
良い縁をつなぎたいと思っています。
譲渡会についてはこちら
でも、何よりもまずは望まない繁殖を防ぐ不妊・去勢手術を
犬猫を飼う飼い主さんには、考えてほしいです。
最近ではノラ猫が増えて困る、という問題よりも
飼い猫を異常に増やしてしまう多頭飼育崩壊などが社会問題になっています。
それでも産ませたい・・・という方は、遺伝病も含めた繁殖の勉強を
是非してください。そこは飼い主さんの責任だと思うので。
新年早々、うるさいこと書いてすみません。
でもコロナ禍で、おうち時間も増えています。
良い機会ですので、ワンちゃんネコちゃんについて
いろいろ知って、もっともっと良い飼い主さんになって
いただけたらなと思います。
VT佐藤でした。